傅大士

「神佛霊像図彙」という江戸期の本をもとにシリーズで神様や仏様を紹介していきたいと思います。
一番最初は傅大士(ふだいし)です!!

梁朝傅大士
名は傅翕(ふきゅう)、字(あざな)は玄風、善慧大士または東陽大士という。
十六歳にして劉氏を娶り二子をえて、普成(ふじょう)普建(ふけん)と名付ける。
ある時、自身の水に映ずる影を見て廓然として大悟する。
それから昼は妻子をたずさへて農事に没頭し、
夜は庵にこもって仏法を談じた。
後、梁の武帝に召されて帝と問答し、勅により双林寺を建ててここに住した。
常に財と法の二つの施しをもって衆を救済し、
かつ「法華経」「涅槃経」の二経を転読し天下の穣災を祈った。
大士はまた、一切経の目録雑然としているのを見るに労多きをみて、お経を一つの柱を支えに回転して観覧できる方法を考案した。
これを輪蔵という。
後世、経蔵などにその像が置かれ、俗に「笑い仏(わらいぼとけ)」といわれる。
陳の宣帝大建元年四月七十三歳をもって入滅する。

華厳寺の輪蔵。八面をぐるぐると回転させると、それだけで経典全巻を読誦したのと同じご利益を得られるという。

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