大般若

大般若会 一月十五日午前十時三十分

 大般若は、鎮護国家(国家を鎮め護る)・除災招福(災を除き福を招く)祈祷法会です。
仏前に掛ける「十六善神」の尊像は、般若心経とそれを読む人を護り、悪心を取り除く働きがあるとされています。
 大般若経は、中国の唐の時代、玄奘三蔵(孫悟空の活躍する「西遊記」の三蔵法師)が、様々な苦労の末、インドから持ち帰って訳されました。
 六百巻もあって簡単には読誦できませんので何人かのお坊さんによって転読という方法で、一気に読み上げます。
 大般若経の「般若」とは、智慧という意味で、知識とは違い、人が生まれながらに持っている判断力、命の本性の働きで、人が本当の自己に目覚め、自分らしく生きる根本智です。
経典一巻一巻を転読し終わった際「降伏一切大魔再勝成就」と、大きな声でお唱えします。
全ての大魔=「悪」を打ち負かし、最勝=「無上の悟り」を達成し、心の平安を得る事を願ってお唱えします。
私たちが生きていく上でさまざまに苦しまねばならないのは、色々な人や物事に出会い、触れ合う中で、自我にとらわれてしまっているからです。
素直な心で、自分自身を見つめ直し、とらわれのない澄み切った(般若の心)に目覚め、幸福な一年になることを祈願したいものです。
 檀信徒さんの箱を用意します。総代さんを中心に代わり合って皆さんでも転読して佛様の御加護をお祈りください。

平成十七年 案内状より