不動明王
真言：ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン（一字呪）
　　　ノウマク・サンマンダ・バサラダン・センダンマカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カン・マン
　　　（慈救呪）　　　　　他
初七日（所願忌）　
秦広王（しんこうおう）

仏教を守護し、真言の威力を体現する仏であり、
悪を罰し、修行者を加護して修行を達成させる慈悲の存在である。
右手に剣を持ち、左手に荒縄を持って、憤怒の形相で悪魔を取り押さえる姿をあらわしている。
沢庵和尚はその著「不動智神妙録」の中で、
不動といいますが石や木のようにまったく動かないことではなく、
むしろ何にもとらわれない自由自在の境地を体現していると言います。
人は心がとらわれて一箇所に止まってしまうから、
自在の心を失ってしまうのです。
もし心がとらわれず、自在の心を体得すれば、
どんな悪魔にも負けることなく、取り押さえることができるのです。