禅的お掃除論②

お掃除ができない人の言い訳の中でも上位にあがるであろうものが、
”忙しいから”
というものです。

確かにその通り、
私自身も忙しくなるともう掃除どころではなく、
この目の前の仕事を終わらせるだけで必死になります。

けれども、
本当に忙しいからこそ掃除が大切なのです。

私は実は宗教の世界に足を踏み入れる前は飲食店に勤めていました。
その時に言われたことで今でも忘れないことは、
一回一回ごとにまな板を綺麗にしてから次の料理を作れということです。
飲食店はお昼はもう目のまわる忙しさになります。
夜であってもピークがあり、
どんどんオーダーがたまってしまって、
片づけどころではありません。
けれども、そのまま片付けないでやると、
まな板の上が一杯になってもう何も出来なくなってしまうのです。
だから忙しくても、
焦る心を押し殺しながら片付けつつ仕事をしなければならないのです。
結局それが一番たくさん仕事をこなせるやり方だったのです。

だいたい部屋が汚くなる時は、
心が焦っています。
だけど忙しいこそ片付ける。
それが大切なんです。

将棋界の羽生さんのお父さんは口癖の様にこう言っていたそうです。
”迷ったら整理整頓”
迷ってそのまま進めばもっと迷ってしまいます。
整理整頓した時に最短ルートが浮かび上がってくるのです。

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