お葬式は亡くなった人を送り出すセレモニーです。
特に僧侶の葬儀を津送(しんそう)式と言ったりしますが、
津というのは港の意味です。
港から亡き人の船出を送り出すということです。
亡き人は大きな船にのり今まさに旅立たんとしている。
私たちはこちらの岸から亡き人との別れを惜しむ。
よく映画などで紙テープを持って別れを惜しむシーンがありますが、
まさにそのようなものであると思います。
その時に、
残念ながら船というのは時間というものが決まっております。
もっと長く居て欲しい、
船なんか乗らないでいいよ、
こちらの世界にずっと居て、
そんな思いが湧き上がってきますが、
もし船に乗り遅れてしまえば、それはそれで迷ってしまうことになりかねません。
ですので、
行かないで!!
と言って引き留めるのではなく、
ありがとう!!
と言って送り出してあげて欲しいのです。
遠く海が隔てて、
もう二度と会えないと思われるかも知れません。
けれども、
魂というのは永遠です。
また、会おうね、
これまで本当にありがとう、
そう言って送り出してあげて欲しいと思います。
愛する人の死を受け入れるということは、
難しいことであると思います。
その悲しみいかばかりかと思います。
けれども、
いつかまた会える、
その時に笑顔で再会できるように。
感謝と共に亡き人を送り出して頂けたらと思います。
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