キュピズムと禅

禅の修行をするとコップの裏側が見えるんだよ…
修行時代に尊敬する先輩僧侶から言われた言葉です。
正直今でもその意味するところは完全には分かりませんが、
例えばキュピズムというのは、
一つの絵の中に多角的な視点が同時に入っていると言います。
物を見る時に一方向だけで物を見ているなら、
それはその物そのものを本当に把握しているとは言えないはずです。
あらやる視点から、
そのものの本質を見て初めて見たと言えるはずです。
そういう物の見方ができた時に、
ピカソの絵は3Dの様に浮かび上がり、
モデルを眺めるピカソの脳内を一部始終を擬似体験できる、そうです。
こうなってくるとある意味での”観自在”かも知れません。
キュピズムが出てきた時代は
写真技術が発展し、
存在価値に危機感を感じた画家達から発展したという話もあります。
今、AIが発達して多くの画家やイラストレーターの仕事が奪われる時代、人間は何ができるのか、試されているようにも思います。

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