中陰とは死の瞬間から次の生を受けるまでの中間の時期という意味です。
人は死んでから49日の間、
霊となってあの世とこの世を彷徨(さまよ)うと言います。
この間、香りを食するということからガンダルク(食香)などと称される霊的な体を持つと言われています。
そして、
七日ごとに十王による裁判を受けると言われていますが、
まだこの時期は亡き魂が迷っているとも言われます。
どういういことでしょうか?
人は死んですぐには生前の意識とほとんど変わりません。
死んだからといって何か急に悟るとか、急に認識力が上がるということはないのです。
死もまた生前の延長線上にあります。
自分が死んだと言うことに気付かなかったり、
気付いたとしても自分が死んだということを受け入れることは簡単ではありません。
多くの人は自分の葬式を見て、
あっ、自分は死んだのか…と気付くと言われています。
または亡くなった両親や仲間がお迎えに来てくれて自分の死を悟ると言われています。
他にもこの期間に生前にお世話になった人のところにご挨拶に行くとも言われています。
どちらにしても、
人は魂の故郷である本来の世界に帰る為には、
“自分は死んだのだ”
という最低限の悟りを得なければいけないのです。
あなたのまわりにもいませんか?
もう死んでいるにも関わらず、
この世に執着し、
うろうろと彷徨っている迷える霊が…
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