通夜の法要はだいたい30分から1時間くらい、
それで通夜の法要は終わりですが、通夜そのものが終わったわけではありません。
法要が終わった後も、
線香や蝋燭を絶やすことなく夜を通して故人の冥福を祈る仏事全体を通夜と言います。
これはお釈迦さまが亡くなられたときに、
弟子たちが夜を通してお釈迦さまの説かれたこれまでの説法について語り合ったという故事によります。
その間、線香を絶やさないのは、
食香(じきこう)といって亡くなった方や仏様は香りを食べると言われていますので、
故人がお腹を減らさないように。
蝋燭の灯を絶やさないのは、
これから歩まねばならない死後の旅路の足もとを照らしてあげたいという思いからと言われています。
明日の葬儀まで、
個人とともに過ごす長くて短い最後の一夜です。
ぜひ、故人を偲び、皆様で思い出を語っていただけたらと思います。
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