来た時よりも美しく

思うところあり、
林文道著「来た時よりも美しく」という本を買いました。
まぁ、ある老人ホームの理念だったんですが、
後を汚さず綺麗にして帰るというのは日本人らしい美徳です。
トイレなんかに貼ってあったりします。
でも、
もう少し深い意味を著者はこの言葉に見出した様です。
私たちはどこから来るのでしょうか?
そしてどこに帰っていくのでしょうか?
答えを言ってしまうと生と死をいっているのですが、
現実問題として死は美しいものではありません。
病や老いの現実に目を向ければ、
時に人間の尊厳はここにないと思わざるえない状況がほとんどでしょう。
しかし、まわりを見渡してみれば確かに美しいまま死を迎える方もいます。
もちろん肉体的な美しさではありません。
著者は自分が死ぬ時に少しでも美しい世界を残していく、
という意味で使っている様です。
戦争、自然破壊、道徳の腐敗…
私たちは本当にこの美しい地球を次に来る人たちに渡していけるのか。
著者の悲願のような提言には胸打つものがあります。

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