戒名では救われません。
そんなことを言ったら元も子もないですし、
私自身も故人に対して戒名をつけています。
ただ、
戒名にあまりこだわりすぎる必要はないのです。
戒名とは、
故人に対して仏弟子としての名前を与えることです。
生前は信仰はあっても、
仏弟子とまでは言えなかった方が、
仏縁を得て旅立っていく為に与えるものです。
でも考えても見てください。
戒名をすでに持っているお坊さんはみんな極楽世界に行くのでしょうか?
普通に考えれば生涯を通して仏に仕えた者が、
仏の側近くに行くのは当然のことです。
ただ、
お坊さんとして働きながら、
心の中は真っ黒け、
この世の罪を犯し続けて反省もない人が極楽に行けるわけではありません。
金蘭の袈裟をつけているからといって、
必ずしも神仏と通じているお坊さんとは限らないのです。
戒名は言ってみれば、
袈裟の様なもの。
袈裟をつけていればお坊さんだと分かりますが、
大切なのは中身です。
私も袈裟をつけずに葬儀を行うことはありませんから、
あくまでこの世のものだとご理解ください。
大切なのは中身、
心が何より大切です。
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