坐禅すると免疫力があがるという報告があります。
それなりに科学的に研究もされているようです。
私の体験的に、
確かに修行時代はちょっとやそっとでは風邪ひかなかったと思います。
なんの暖房もないところで、
雪降る中で坐禅していたにもかかわらず風邪はひきませんでした。
ただ、それが坐禅によるものなのか、
それとも厳しい環境にいたこと自体が免疫力をあげたのか、
恐らく気が張っていたことも関係していると思います。
私程度の定力では坐禅そのもので免疫が上がったとはいえない気がします。
また禅病といって坐禅しすぎて病気になるということもあります。なので気軽に坐禅すれば免疫が上がるとは私の口からは言えないです。
ただ、勝海舟が人間長寿の法をして以下の様に述べています。
「人間長寿の法をいうものはほかにはない。
俗物には、飲食を摂して、適度の運動を務めなさいと言えば、それでよいが、しかし大人物にはそうはいかない。
見なさい、おれなどは何程寒くっても、こんな薄っぺらな着物を着て、こんな煎餅のようフトンの上に座っているばかりで、別段運動ということをするわけでもないが、それでも気血はちゃんと規則正しく循環して、若い者も及ばないほど達者ではないか。
さぁここがいわゆる思慮の転換法というもので、すなわち養生の第一義である。
つまり綽々たる余裕を在して、物事に執着せず拘泥せず、円転豁逹(かったつ)の妙境に入りさえすれば、運動も食物もあったものではないのさ。」
と健康長寿の秘訣をのべている。
勝海舟がこういった境地に達したのは禅の影響が大きいのだが、
つまりは人間の精神が健康に大きく影響するということだ。
世間で生活をしながら綽々たる余裕を持つのは、
並々ならない修練が必要の様に思います。
このテーマもどれだけでも深みがありそうですが、
また探求していきたいと思います。
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