大哉心乎

大哉心乎 【大いなる哉(かな)、心(しん)乎(や)】

 「大いなるかな、心や」。臨済禅を日本に広めた栄西禅師が著した「興禅護国論」の冒頭の言葉です。その冒頭の部分の意訳は「大いなるかな心や、私たちのもつ心とは何と広大なものであろうか。天空の高さはきわまりないが、心はその高さをも超えることができる。大地の厚さは測ることができないが、心はその厚さをも越えることができる。太陽や月の光明より優れるものはないが、心の輝きはその光明をも凌いでいる。宇宙は果てないものだが、心は宇宙を越えて無限である。」とあります。

 心というのは自由自在であり、またどこまでいっても奥深く、尊いものです。その尊厳は誰もが分かっているようでありながら、すぐに忘れやすいものでもありますね。

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