早起きカント

やっぱり坊さんは早起きじゃないと。

坊さんとパン屋さんは早起きが昔から決まっとる。

よし、早起きしようと思ったんだけど、
ブログのネタを考えてたら思い浮かばなくてこの時間になってしまいました。

渡部昇一の「知的生活の方法」にはこう書いてあります。

“さて、一日のうちいつが頭を使うのに最も適した時間であろうか。西欧の知的伝統の源流である、カトリックの修道院の起床時間はすこぶる早い。修道会によってはそれこそ丑三つ時に起床というのもあったようだ。だいたいは、四時ごろと考えてよいのではないかと思う。修道院は勉強ばかりではなく、祈祷や労働もあるわけだが、祈祷書を読み、神や人生に深い思いをめぐらし、古い写本を整理したりするということは、すぐれて知的な行為である。これは西洋の修道院のみでなく、日本の寺についても言えることであったろう。”

なるほど。東西に関わらず知的生活、もしくは宗教的生活というのは朝型が多かったということは頷ける。
僧堂の朝はすこぶる早い。
夏は三時起床だが、常住、つまり仕事のある人は2時半起床になる。
修行時代は朝を起こす振鈴の音がチリリリンと聞こえると
もう朝か・・と正直思いました。

“早起きで有名なのはカントである。このドイツの大哲学者は、規則正しい生活で有名であるが、夏も冬も起床は五時であった。彼は独身で男の召使いに世話してもらっていたが、この召使いがかっきり五時十五分前にカントを起こしに寝室にゆくのである。そしてカントが起きるまでは起こし続けるように厳命されていた。時々、カントは眠たさのあまり、「もう少し寝かせておいてくれ」と言うこともあったが、この召使は絶対にそれをきき入れないのである。もし聞き入れたら、あとでカントに叱られるからである。」

なるほど、カントも早起き苦労したんだなと思う。

気がつけばもうこんな時間。
早寝も難しいなぁ。

おやすみなさいませ。

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