修行時代に読んで心に残った言葉
「自分はもう一生、ものを欲しがらぬ。
頭を下げて人にものをくれとは言わぬ。
また人の欲しがるものは惜しがらぬ。
食わしてくれれば食う、
食えねば食わぬ。
生きられるだけ生きる、
死なんならんときは死ぬと、
心がハッキリ決まった。
この時広々とした天空を仰いだような、
なんの引っかかりもない人生がそこに展開した。
これほどの喜びはなかった。」
こういった透明な境地になかなか人はなれない。
私もなれないが、
それでも何かの折にこの言葉を思い出すと、
ふっと気持ちが楽になる。
欲望から離れた枯れ木の様な心境ではない。
大丈夫なんだという信仰の心が安心を産んでいる様に感じる。
空を飛ぶ鳥の様に天にその身を委ねれば良いのだと思う。
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